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「正しさ」という名の幻想

awai 風のたより58
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ギリシャ レロス島からのたより⑧

<<Name>>さん、こんにちは。
awaiの佐藤草(さとうそう)です。

昨晩は日が落ちて暗くなった後、水平線近くにオレンジ色の満月が現れました。

この島に来て約2ヶ月。
ここで満月を見るのは2回目のはずですが、もう何度もここで満月を見ているような気がしています。

これはここに住む誰かの記憶なのかもしれないし、未来の記憶なのかもしれない。

そんなことを考えています。
*先日訪れた透き通る海の見渡せる場所。小さい島のことをもうだいぶ知っていると思っていましたがまだまだ知らないことだらけです。


日本を離れ、異国の地で、異国の人と暮らしていると「正しさ」はわたしたちの文化や関係性の中でつくられているものなのだということをつくづく感じます。

たとえばごはんを食べるとき。

日本好きのオランダ人のパートナーはお箸を好んで使いますが、お箸の持ち方はぎこちないところがあります。(それでも随分と器用に使う方だと思いますが)

そんなとき、自分とは違うお箸の持ち方を正す必要はあるでしょうか?


お箸の持ち方が「正しくない」と思うわたしの奥には日本という国における慣習が染みついているのです。

日本を離れて4年以上が経つのに、それでもわたしの中には日本という社会もしくは家庭の中で身についた「正しさ」が染みついているということをさまざま場面で感じます。


「正しさ」はそれに従っているときは安心感を与えてくれますが、それから外れたときには不安や衝突、葛藤、罪悪感などを生み出します。

「正しさ」に沿っているわたしは正しい人。
「正しさ」に沿っているわたしは正しくない人。

そんな認識を生み出します。


しかし、「正しさ」は幻想のようなもの。

ある国では車は道路の右側を通るのが正しいとされているのに、別の国では左側を通るのが正しいとされる。

ある国では家の中で靴を脱ぐのが正しいとされているのに、別の国では家の中でも靴を履いているのが正しいとされる。

ある国ではごはんを残さずに食べるのが正しい(礼儀正しい)とされているのに、別の国ではとごはんを残すのが正しい(礼儀正しい)とされる。

正しさとは、手のひらを返すくらい簡単にその基準が変わってしまうものなのです。


それはルールやマナーの話でしょう。

と思うかもしれません。

しかしそれだけではありません。

わたしたちが「善いこと(人間として正しい)」と思っていることも、実は身を置く社会や慣習、場所や時代によって変わります。

ある時代において「英雄」だった人が、別の時代になると「罪を犯した人」になる。

それがいかに「非現実」もしくは「異常」な状態だとしても、そのときそこでは正しいと思われている。



わたしたちが生きているのは、そんな風に不確かな世界なのです。


「正しさ」のこわいところは、わたしたちがそれが社会や時代によってつくられたものなのだと気づくのが難しいところです。

その正しさに従っていれば周囲の人に好意的に受け入れられるし、困ることはない。

正しさによって人を動かすこともできる。


正しさがあることによってわたしたちが毎日安心して暮らすことができているのも事実です。

しかし正しさがわたしたちを不自由にしていることもあります。



あなたが信じている「正しさ」という名の幻想はどんなものですか?

あなたがその「正しさ」を手放したとき、あなた自身そしてあなたの関わる人の持っている可能性がさらに発揮されるかもしれません。


 

*8月15日の聖母被昇天祭に合わせて島に帰ってきた人たちで賑わう通り。日本は今どんな様子なのでしょうか…。
お知らせ

●9月から12月の取り組みのお知らせ



9月から12月にかけて、「組織づくり」をテーマに共同探究会を開催いたします。

「組織」という形のないものを見つめる視点を、対話を通じて広げ、深めていく取り組みです。

こんな方におすすめです。

・チームや組織について、ともに探究する仲間がほしい。
・チームや組織をより良くしたいという思いはあるけど、どうしたらいいかわからずに、孤軍奮闘している。
・組織の中にいる人が、ともにいかしあい、より力を発揮できる環境や関係性をつくりたい。
・自分もまわりも、幸せにいきいきと働きたい。
・成果を出しながら、一人ひとりの価値観や、カルチャーを育んでいきたい。


今回一緒に探究をする高木奈津子さんが取り組みに対する想いを綴ったnoteはこちら▼
難しいけど、面白い。組織をともに探究する仲間を募集します!

想いを持って人や組織に関わる方とご一緒できることを楽しみにしています!

【CO-INQUIRY for Team Empowerment】組織づくりに向き合う人のための共同探究会:9/18,10/16,11/13,12/11の全4回(全て土 19:15-20:45)

詳細・お申し込みはこちら

●個人セッションのメニューの更新について

ご活用いただいている実績に合わせて、個人セッションのメニューを更新いたしました。9月中旬以降の開始でお一人新たにご一緒することができる見込みです。最新情報はこちらよりご確認ください。

●最近の更新記事について
ギリシャの小さな島で浮かんできたことを綴っています。
マズローの欲求段階はピラミッド型ではなかった!?【夏の自由研究 from ギリシャ レロス島】
関係にあたらしい名前を

●夏季休暇期間のご連絡について
9月6日(日)までセッションはおやすみとさせていただきます。

9月からまたさまざまな形でご一緒できることを楽しみにしています!

*我が家の子猫ちゃんはすっかり島の人気者になりました。
来週、2ヶ月間を過ごしたギリシャのレロス島を離れる予定です。
とっても素敵な時間を過ごすことができたので、来年以降もまた訪れたいなと思っています。

というわけで次回はレロス島からの最後のおたより(のはず)です。

あなたはこの夏、どんな景色を見ていましたか?

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今日も世界の美しさに感謝を込めて。
 
 awai 佐藤 草
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